ホーンビーム(セイヨウシデ Carpinus betula)はカバノキ科の落葉高木で、北半球の温帯に分布し、平地や丘に生えます。
シデは幹がなめらかな灰褐色で、縞模様があり、ヨーロッパの神話のシンボルとしては守護の木で、古くから農地を囲む生垣に使われています。花および果穂はランタンのように連なってぶら下がる尾状花序であり、しめ縄につるされる紙垂に似ていることからこの名があります。Carは木の意味、pinusは牛をつなぐくびきの意味で、家畜をつなぐ木でもありました。比重が0.70と木材の中でも重く、硬い樹であり、加工が難しいことからアイアンウッド(Iron wood 鉄の木)という別名もあります。傷に強く、切ってもまたよく生えます。焚き木としても良質とされ、よく熱を発し燃えます。
シデはやや加工が難しい木材のため、建材としてより、古くは水車や風車の回転装置部、ねじや歯車など、道具の柄や軸となる部分に使われてきました。またビリヤードのキュー、ドラムスティックなどにも使われます。
ホーンビームは精神的な負荷が過剰すぎて、やる気が出ないときのレメディです。「月曜の朝のレメディ」と呼ばれます。、本来はできることも、精神的に処理しなければならないことが多すぎて、自分には荷が重いと感じます。オリーブの場合は心身ともに疲れてしまっていますが、ホーンビームの場合は精神的な要因が大きく、とりかかれば行えたりもします。ただそれによってまた疲れを感じます。
ホーンビームは重さの中に熱を持っています。自分の中の熱を使いたいと感じています。重さをはねのけ、自分の中の火を燃やしていくことを助ける、そんなレメディです。
参考文献 「森と樹木と人間の物語」浅井治海 フロンティア出版 2006
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