バッチフラワーレメディのスイートチェストナット Sweet Chestnut(ヨーロッパグリ Castanea sativa ブナ科)はもとはカフカス地方原産の植物で、南東ヨーロッパに広がりました。特に冬に温暖な気候を好みます。中から大型の落葉樹で、樹高は30mにもなります。幹には渋みにみちたタンニンを多く含み、虫や水による腐食に強い良質な木材になります。20cmほどの長さのふわふわしたクリーム色のしっぽのような雄花と雌花を6-8月につけます。実はみなさんよくご存じの、とげだらけのイガにつつまれた美味しい食用の栗の実です。
栗は、ジャガイモがヨーロッパに普及する17世紀くらいまでは、暖かな地方では特に飢饉時に貴重な炭水化物源で、カール大帝など時の諸侯によって、イチジクや桑などとともに栽培が奨励されました。峻厳な地形のコルシカ島は小麦の生産が困難で、栗の粉を使った料理が多くあります。ポレンタというおかゆのようなイタリア料理はトウモロコシから作りますが、コルシカでは栗の粉を使います。
シチリアには、百騎の木と呼ばれる最古の栗の木があります。
スイートチェスナットは閉じこもりと絶望が限界に達した状態です。つらさに耐えられなくなって崩壊しそうなときに使います。とげのついたイガに覆われ、中に固くて渋い鬼皮と渋皮に覆われた栗の実には、中には栄養豊かな実があります。スイートチェストナットが適応する人は、本来豊かな内面が中にあり、しかし絶望に覆われてそれが出てこれないのです。スイートチェストナットのレメディは、解放です。内面の豊かさがなければうつになりません。自分の内側を解放したいと思う場合に使ってみてはいかがでしょうか。
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